冬に気をつけたい病気4つ|肺炎・帯状疱疹・脳梗塞・転倒の予防法

冬の病気は、低い気温と冷たい風で体の免疫力が落ちた隙にやってきます。もともと持っている慢性疾患やさまざまな健康上の問題も、この時期に悪化しやすくなります。特に高齢者は気温の変化に適応する力が弱いため、より細やかな注意が必要です。冬によく起こる主な病気と、その予防・管理方法を順に見ていきましょう。
冬に気をつけたい病気の早わかり
-
肺炎: 風邪の症状が1週間以上続いたらレントゲン検査を受け、肺炎球菌・インフルエンザのワクチンを接種しましょう。
-
帯状疱疹: ピリピリした痛みの後に帯状の水ぶくれが現れ、50歳以降は予防接種が推奨されます。
-
脳梗塞: 寒さで血管が収縮してリスクが高まるため、早朝の運動や冷水シャワーは避けましょう。
-
転倒・骨粗しょう症: 凍った道での外出を控え、骨密度検査とビタミンDの補給で骨を守りましょう。
冬の主な病気4つと予防・管理
1. 肺炎:風邪のように過ぎても油断は禁物
-
危険性: 65歳以上の高齢者で発症率と死亡率が非常に高い、命に関わる病気です。
-
症状と診断: 高齢の患者は、咳、痰、高熱といった典型的な症状が現れず、普通の風邪のように軽く過ぎてしまうことが多いため、早期発見が困難です。風邪の症状が1週間以上続く場合は、必ず病院でレントゲン検査を受けましょう。
-
予防方法: 室内の湿度を50~60%に保ち、水分を十分にとりましょう。また、肺炎球菌ワクチンとインフルエンザワクチンを適切な時期に接種することが大切です。韓国では65歳以上は保健所や指定医療機関で肺炎球菌23価ワクチンを無料で接種できます。
2. 帯状疱疹:免疫力が落ちると再び目覚めるウイルス
-
原因と症状: 体内に潜んでいた水痘ウイルスが、免疫力の低下、疲労、ストレス、寒さへの露出などで再活性化して発症します。初めはピリピリとした痛みが現れ、その後2~3日以内に帯状の水ぶくれ(水疱)ができます。
-
予防と管理: 早期に発見して治療すれば完治できます。50歳以降は発症率が高まるため、予防接種が強く推奨されます。
3. 脳梗塞:氷点下の寒さが血管を締めつける
-
原因: 高血圧、糖尿病、脂質異常症などの慢性疾患は血管を弱くします。冬の氷点下の気温にさらされると血管が急激に収縮し、脳への血流が減って脳梗塞のリスクが高まります。
-
注意点: 早朝や寒い屋外での運動、冷水シャワーなどは避けましょう。慢性疾患をしっかり管理し、リスクの高い方は頸動脈エコーや動脈硬化の検査を事前に受けておくのがおすすめです。
4. 転倒と骨粗しょう症:一度転ぶと回復が長引く
-
原因: 冬の凍った道と寒さで筋肉がこわばり、バランス感覚が落ちることで、65歳以上の高齢者の転倒事故が急増します。
-
予防方法: 雪の日や早朝の外出は控え、外出時はお尻や膝のプロテクターなどの安全具を着用しましょう。浴室など滑りやすい場所には滑り止めマットを敷いて事故を防ぎましょう。
-
骨粗しょう症の管理: 閉経後の女性や高齢の男性は骨粗しょう症の検査を定期的に受け、必要に応じて薬物治療とあわせてビタミンDを補給しましょう。ビタミンDは1日20~30分ほど日光を浴びるか、サプリメントで補えます。

冬の免疫力を高める栄養・運動管理
サプリメントは必要なものだけを選んで
多くのサプリメントを一度にとるよりも、自分の体の状態に合った必要なものを選ぶことが大切です。ミネラル検査などで不足している栄養素を把握し、専門家に相談してからとることで、肝臓や腎臓に負担をかけずにすみます。
タンパク質摂取と筋力トレーニングの重要性
-
タンパク質の補給: 40代以降は筋肉が徐々に減り、脂肪に置き換わりやすくなります。卵、豆、豆腐、鶏むね肉などタンパク質が豊富な食品を毎食とるのがよいでしょう。ただし、慢性肝疾患や腎不全がある場合は、プロテインをとる前に必ず医師に相談してください。
-
筋力トレーニングの併用: 下半身の筋力が落ちないよう、軽いダンベル運動や階段の上り下りなど、1日30分ほどの運動を継続することが効果的です。寒い日は室内での運動に切り替えるほうが安全です。
冬の病気についてよくある質問
高齢者の肺炎はなぜ発見が遅れるのですか?
高齢者は高熱やひどい咳がなく、軽い風邪のように過ぎてしまうことが多いからです。元気がない、食欲が落ちるといった症状だけが見られることもあるため、風邪の症状が1週間以上続いたら検査を受けましょう。
冬の運動はいつするのがよいですか?
気温が最も低い早朝よりも、日が差している日中がおすすめです。屋外での運動が負担に感じる場合は、室内でのストレッチや軽い筋力トレーニングでも十分です。
室内の湿度はどのくらいに保てばよいですか?
50~60%程度が適切です。暖房で空気が乾燥すると気道の粘膜が弱って感染しやすくなるため、加湿器を使い、こまめに換気しましょう。
冬の病気の多くは、前もって知って備えれば十分に予防できます。予防接種と定期健診を忘れず、暖かい服装と継続的な運動で健康な冬をお過ごしください。
Korea Doctor Interviewをもっと見る
購読すると最新の投稿がメールで送信されます。