暖房をつけると目が乾く理由|ドライアイの症状と人工涙液の正しい使い方

朝起きると目が開けにくく、午後になると砂が入ったように目がチクチクしませんか?肌寒くなって暖房をつけ始める11月になると、こうした症状で眼科を訪れる人がぐっと増えます。窓を閉めてヒーターをつけると室内の空気はすぐに乾燥し、涙もそれだけ早く乾いてしまうからです。
韓国の健康保険審査評価院の統計によると、2024年の1年間にドライアイで病院を受診した人は約239万人です。健康保険加入者の20人に1人の割合で、よくある病気なので軽く見られがちです。しかしドライアイは早めにケアすれば比較的改善しやすい一方、長く放置すると角膜炎などの合併症で視力に影響することもある病気です。
ドライアイはなぜ起こるの?
目の表面は薄い涙の膜で覆われています。涙の膜は外側から油層、水層、ムチン層の3層でできており、いちばん外側の油層が涙の蒸発を防いでいます。涙の量が減ったり、これらの層のバランスが崩れて涙が早く乾きすぎたりすると、目の表面に炎症や傷ができます。これがドライアイです。
原因は一つではなく、いくつもの要因が重なって起こることが多くあります。
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乾燥した室内環境: 暖房器具やエアコンの風、換気の悪い空間
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デジタル機器の使用: 画面に集中するとまばたきの回数が減り、涙が蒸発しやすくなります。
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コンタクトレンズの長時間装用
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視力矯正手術の後: レーシックやラセックの後、しばらく乾燥感が出ることがあります。
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年齢と性別: 年齢とともに涙の分泌が減り、女性の患者は男性の約2倍とされています。
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全身の病気: シェーグレン症候群のように涙そのものが乾く病気が原因のこともあります。
こんな症状があれば疑ってみましょう
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目がゴロゴロして、砂や異物が入ったような感じがする
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目がしみたりヒリヒリしたりして、充血しやすい
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午後や夕方になると目がかすみ、疲れやすい
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風に当たるとかえって涙がぽろぽろ出る
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コンタクトレンズをつけているのがだんだんつらくなる
涙が出るのにドライアイというのは不思議に聞こえるかもしれませんが、目の表面が乾いて刺激を受けると、反射的に涙があふれることがあります。涙が多いからといって、ドライアイではないとは言い切れません。
人工涙液、正しく使えていますか?
ドライアイの症状があるときに最もよく使われるのが、涙の働きを補う人工涙液です。ただし使い方を守らないと、効果が落ちたり、かえって目の負担になったりすることがあります。
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使い切りタイプはその日のうちに捨てる: 一度開けた使い切りタイプの人工涙液は、残っていてもその日のうちに捨てるのが原則です。
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防腐剤入りのボトルタイプは回数を守る: 防腐剤が入ったボトルタイプは1日4回以下の使用が推奨されます。頻繁にさす必要がある場合は、防腐剤の入っていない使い切りタイプのほうが適しています。
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ほかの目薬と併用するときは5分あける: 先にさした薬が流れてしまわないよう、少なくとも5分ほど間をあけるのがよいでしょう。
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容器の先を目に触れさせない: 汚染を防ぐため、容器の先が目やまつ毛に触れないよう注意しましょう。
なお韓国では2024年12月から、使い切りタイプのヒアルロン酸点眼液は1日最大6本までしか健康保険が適用されません。コンタクトレンズの装用や視力矯正手術の後に起きた乾燥のように外的要因によるものは保険の対象外になりましたが、検査で涙そのものが不足するドライアイと確認されれば保険が適用されます。人工涙液をきちんと使っているのに良くならない場合は、炎症の治療が必要な段階かもしれないので、眼科を受診するとよいでしょう。

日常生活でできるケア
ドライアイは一度で完治するというより、継続してケアが必要な場合が多くあります。毎日の生活で次のような習慣をつけると、症状を和らげるのに役立ちます。
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室内の湿度を保つ: 加湿器を使って部屋が乾燥しすぎないようにし、1日3回以上換気します。
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風を避ける: ヒーターや車の送風口の風が顔に直接当たらないよう、向きを調整します。
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50分見たら10分休む: パソコンやスマートフォンを50分ほど使ったら、10分は目を閉じたり遠くを眺めたりして休みましょう。
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意識してまばたきする: 画面を見るときは、いつもより頻繁に、しっかり目を閉じてから開ける習慣をつけましょう。
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レンズの装用時間を減らす: 家ではメガネをかけるなどして、レンズをつける時間を減らします。
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温める: 清潔なタオルでまぶたを温めると、まぶたの脂腺の分泌を助けることがあります。熱すぎないよう注意してください。
目の手術を控えているなら
二重まぶた手術や目元の修正、下まぶたの手術などの目元整形を受けた後は、腫れやまぶたの動きの変化で一時的に乾燥を感じる人がいます。もともとドライアイがある場合は、術前カウンセリングで伝えておき、回復期間に使う人工涙液やケア方法を医師と一緒に確認しておくとよいでしょう。視力矯正手術を予定している場合も、術前検査で涙の状態を一緒に確認しておくと役立ちます。
こんなときはすぐに眼科へ
単なる乾燥感ではなく、次のような症状がある場合は、先延ばしにせず受診するのが安全です。
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視力が急に落ちたり、光がひどくにじんで見えたりするとき
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目の痛みが強い、または充血が何日も続くとき
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黄色い目やにが多く出るなど、感染が疑われるとき
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口も一緒に乾いたり、関節の痛みを伴ったりするとき
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人工涙液を続けて使っても症状が良くならないとき
ドライアイはよくある病気ですが、症状を繰り返す場合は原因を正確に確かめ、段階に合った治療を受けることが大切です。暖房をつけ始める今から、室内の湿度と目の使い方を一緒に見直してみましょう。
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